ポタッシウム・サーキュレーション Potassium Circulation
Circulation(サーキュレーション)という言葉を耳にしたことはありますか?
それは巡ることです。 血液、水、空気などの循環を指します。人の使ったものは全て自然へ還り、悪いものは自然を汚し、良いものは自然を肥やしてまた人へと巡ります。
人は化学合成物質を作り出し、自然に還らないゴミを排出する限り、自然環境は確実に破壊されてゆきます。普段私たちが流している生活廃水中のほとんどの合成洗剤(SE=高級脂肪酸ショ糖エステルを除く)もその類です。環境に及ぼす影響は計り知れないほど大きなものなのです。
一般的なナトリウム(固形)石鹸の廃水は合成洗剤より分解が早い反面でBODが高く、環境負荷を指摘されることもありますが、ポタッシュからつくるカリ石鹸の場合は、BODに関係なく地球環境に好影響をもたらしてくれます。ポタッシュ(カリ)は植物の三大栄養素(窒素、リン酸、カリ)のひとつであり欠かすことのできないものです。
カリ石鹸の廃水が川に流れると、下の図のように微生物により水酸化カリウムと水と大気に1日で100%分解されます。さらに水酸化カリウムは水中でCO2と結合し最終的に重炭酸カリウムと水となり水辺の植物の根から吸収され植物に戻っていきます。植物は根を発育させるために有害なリンや窒素(湖や河川の富栄養化などの原因である)も盛んに吸収しますので水辺の植物によって水質の浄化が期待できます。特に葦は1本で2トンもの水を浄化する能力があり環境改善効果に期待されています。
又、カリ石鹸の廃水が農業用水として利用されたならば、自然を肥やし農作物を育て、やがてわたしたちのもとへ再び巡って来ます。これが「ピュアポタッシュ」のエコサイクルである「ポタシウム・サーキュレーション」という考え方です。
又、カリ石鹸は通常の固形石鹸に比べて石鹸分子が大きく水溶性が非常に高いため、短時間でのすすぎが可能です。節水はCO2の削減にもなります。ピュアポタッシュでシャンプーをすれば、すすぎ後の髪のpHは瞬時に弱酸性になり、基本的にリンスも不要なため、意識しなくてもシャワーが短くなります。そのため水道水中の塩素にさらされる時間が短く、肌への負担が軽減されることです。
ピュアポタッシュは持ち越しの添加物(キャリーオーバー)も一切ない原料のみを特別に調達し、さらに苛性ソーダを一切使わず苛性カリのみを用いることで廃水が環境負荷を掛けることなく、自然のエコシステム(微生物や植物)によって、小さいながら地球環境改善が期待できるサスティナブルな製品です。
人に優しい商品がすべて環境に優しいとは言い切れません(その逆もそうです)が、ピュアポタッシュは「人にも環境にも植物にも野生動物にも究極にやさしい」
石鹸を目指して開発されました。
固形石鹸とカリ石鹸の自然分解の違い
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