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Macrobiotic 1月号(2008) 特集「カリ石鹸」 PDF


 

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脂肪酸って何?


 油脂の大部分は脂肪酸という成分です。この脂肪酸にアルカリを反応させると石鹸になります。脂肪酸はそれ自体に含まれる炭素数によって多くの種類があり、さらに飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸、そしてシス型とトランス型に分かれます。各脂肪酸を石鹸にした場合、それぞれ違った性質を持ちます。各脂肪酸の含有率は原料油脂の種類、産地、収穫時期によって異なり、原料油脂のブレンド次第で刺激性・洗浄力・気泡力・臭いなどが全く違う製品が出来ます。
 
●各脂肪酸を石鹸にした場合に現れる特徴

 炭素数

名称 

気泡力 

水溶性

洗浄力

刺激性

酸敗度

C12

ラウリン酸

C14

ミリスチン酸 

C16

パルミチン酸

C18

ステアリン酸

C18:1

オレイン酸

C18:2

リノール酸

C18:3

リノレン酸


 又、pH(ピーエイチ/ペーハー)の強さも製品によりバラバラなので一口に無添加石鹸といっても、お肌の洗浄剤としては絶対に使いたくないような粗悪なものも多く存在します。上に代表的な油脂に含まれる脂肪酸の組成を記しました。このうちC12〜C18が界面活性剤(汚れを落とす働き)としての効果が期待できます。
 

本来、高級脂肪酸のカリ石鹸には特有の脂肪酸臭があり、これを不快に思う方は少なくありません。 そのため、昔からカリ石鹸の製造には、より匂いの少ない低級脂肪酸を多く含む油脂または低級脂肪酸を原料に使用したり、大量の香料を添加してきました。 俗に言う石鹸の香りとは香料に脂肪酸臭が混ざった香りをさします。 しかし低級脂肪酸には刺激の強いものが多く、香料は肌にとっては添加されるべき成分ではありません。

わたし達はお肌の為に毎日使える無添加カリ石鹸を目指しました。汚れに強く肌にやさしい、そして臭くない。 このうちどれかひとつでも欠けてはいけません。そして30余年研究を重ね、ついに脂肪酸臭の原因になる油脂の脂肪酸組成をコントロールする画期的な製造法(PAT.P)を実現しました。
 

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