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Macrobiotic 1月号(2008) 特集「カリ石鹸」 PDF


 

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オーガニックでもPFASの危険性


農薬や化学肥料を用いずに栽培した農作物がオーガニック(有機栽培、無農薬栽培)等と呼ばれます。しかし、近隣の土地で農薬を用いた慣行農法を行っている場合では農薬が風で飛んでくることもゼロではなく無農薬栽培(オーガニック)であっても農作物から稀に農薬が検出される場合もあります。このように有機JAS認証などの農作物とは無農薬の証明ではなく、農薬や化学肥料を使わず栽培しているという証明にすぎないことも知っておく必要があります。しかしながら、農薬まみれで栽培された農薬物に比べると圧倒的に農薬等の危険性は少なく分析機で測定しても検出限界以下となることがほとんどです。

無農薬栽培ではない農作物を重曹で洗えば農薬が洗い流せる等といった情報が蔓延していますが、農薬は根から吸収され作物の中に蓄積されているため洗っても意味がありません。

又、近年問題になっているPFAS等に汚染された川や地下水等から農業用水として利用している場合は有機栽培でもPFASに汚染された作物が育つこともある危険性が指摘されています。PFAS等のフッ素化合物は自然環境中でほとんど分解されることがないため「永遠の化学物質」と呼ばれています。これが人間の体内に入るとほとんど排出されることなく蓄積するため、ごく僅かでも健康を害すると言われていて現在進行形で日本中で問題になっています。

フッ素化合物の中でも特にPFOAは農作物を介して摂取した人の血中濃度が高くなる事が確認されていますが、今のところ政府は農業用水の基準を設定していません。
 

リスクという観点から考えると慣行栽培であれ有機栽培であれ生産地によってはPFASに汚染されている可能性はありますが、現時点ではこれらの農作物も普通に店頭に並んでいるため、オーガニックだから安心安全という保証はないということになります。

首相や閣僚の給与引き上げ法案を検討する暇があるなら、まずは日本国民のために農業用水の基準を早急に検討する必要があるのではないでしょうか。


参考外部サイト

大阪のPFAS汚染で府民1000人の血液検査始まるyahooニュース<外部リンク>


【日本全国《PFAS》汚染マップ】体内にずっと残留する、ヤバすぎる「永遠の化学物質・有機フッ素化合物」はどこにあるのか【全実名114ヵ所】週刊現代<外部リンク>

“PFAS汚染”全国マップ 指針値超え地点 すべて掲載NHKクローズアップ現代<外部リンク>